小児外来疾患

食事摂取不良                                

【治療】

ラクテックD [10~60mL/h]

<小児における維持輸液量(mL/day)> Holliday-Segar式

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上気道炎                                  

【身体所見】

努力呼吸、酸素需要あるか?

肺炎→course crackles

気管支炎→weeze, rhonchi

中耳炎の合併は無いか?

5日以上続く発熱は細菌感染の合併を疑う

【検査】

CXR→肺過膨張(肺野が第8肋骨以下まで、ただし吸気時に撮影できたか注意)

血液検査→CRP>5では細菌感染の合併を疑う

抗原検査

RSウイルス               

【身体所見】

分泌物は第5病日くらいがピーク、発熱は第7病日くらいで自然軽快する。

【治療】

酸素投与

去痰薬

 ムコダイン(カルボシステイン) 1回10mg/kg 1日3回経口投与 [30mg/kg/day]

 ムコサール(アンブロキソール) 0.06g/kg/day 分3 [15%syr 0.9mg/kg/day]

SABA吸入 メプチンエアー 1日3回

 

小児喘息                                   

【検査】

採血でアレルギー検査→ペット飼育歴なども確認

【治療】

酸素投与

去痰薬(上記)

SABA吸入 メプチンエアー 1日3回

LTRA プランルカスト 7mg/kg/day

mPSL ソルメドロール 1mg/kg/dose 1日3回 IV 

 →wheeze消失したらIV終了、吸入とする。

  フルタイド [50µg 1日2回]

 

川崎病                                    

【身体所見】

川崎病症状 6症状中いくつあるか?

・発熱

・眼球結膜充血

・口唇口腔発赤

・頸部リンパ節腫脹(圧痛)

・皮膚不定形発疹(BCG痕発赤)

・四肢末端変化

1) 主要症状が5項目以上

 →川崎病

2) 主要症状が 4 項目あり発熱が 4 日以上

3) 主要症状が 3 項目あり発熱が 5 日以上

4) 主要症状が 1~2 項目 + 冠動脈病変あり(病日を問わず)

 →川崎病不全型として治療開始

回復期→膜様落屑が見られる

【検査】

1. 胸部レントゲン

2. 心電図

3. 血液検査→小林スコア

 ②Na≦133 mmol/L

 ②AST≧100 IU/L

 ②IVIG開始病日≦第4病日

 ②Neutro≧80 %

 ①CRP≧10 mg/dL

 ①月齢≦12か月

 ①血小板数≦30万/mm³

小林スコア 5 点以上の症例のうち,さらに T-bil 1.0mg/dl 以上は IVIG+PSL 併用療法への不応が予測される。

4. 心エコー...冠動脈や心嚢水を評価

【治療】<PEACOCKに準拠>

川崎病川崎病不全型で同様のアルゴリズムに則る。

・小林スコア≦4点 →IVIG+ASA

・小林スコア≧5点

  T-bil<1.0→IVIG+ASA+PSL

  T-bil≧1.0→IVIG+ASA+IVMP/PSL

1. IVIG...2g/kg, 0.06g/kg/hr x1hr→残りは0.18g/kg/hrで。維持輸液は適宜減量、半量程度に。

 ベニロン 5g/100mL

 →ベニロン終了して24時間後に解熱して採血でCRP下がっていれば奏功と判断。

2. ASA...30mg/kg/day, 分3

 →効果判定で解熱と判断してから2~3日後に5mg/lg/day, 分1に減量し第60病日に中止する。

3. PSL・PPI

 水溶性プレドニン 2mg/kg/day, 分3静注 [bw 13kg→PSL 8mg+注射用蒸留水0.8mL x3]

 →5日目以降、解熱していれば内服分3に変更可。

              [プレドニゾロン散1% 26mg+単シロップ 6mL /分3]

 →CRP≦0.5になってから5日間は2mg/kg/day

 →その後5日間1mg/kg/day、分2 [プレドニゾロン散1% 13mg+単シロップ 6mL /分2]

 →その後5日間0.5mg/kg/day、分1 [プレドニゾロン散1% 6mg+単シロップ 6mL /分2]

 ※ファモチジン散 0.5mg/kg/day, 分2経口

 

尿路感染症                                

【検査】

複数回の既往→腎エコー、(水腎症あり)→VCUG

【治療】

クラフォラン(CTX注) 小児50~100mg/kg分3

              [BW 9kg→CTX 300mg+注射用蒸留水3mL x3]

 

3か月未満の発熱                              

【身体所見】

活気あるか

【病歴】

鬱熱(ふとんのかけすぎなど)はなかったか?

【検査】

fever work up+髄液検査

【治療】 

細菌感染が強く疑われる場合は抗菌薬を予防的に2剤併用投与も考慮

クラフォラン(CTX注) 小児50~100mg/kg分3 [150mg/kg/day分3]

ビクシリン(ABPC注) 小児100~200mg/kg分3~4 [150mg/kg/day分3]

              [BW 5kg→ABPC 250mg+注射用蒸留水2.5mL x3]

 

痙攣                                   

【検査】

血液検査、心電図などで明らかな痙攣の原因を除外する。頭部CTも考慮する。

熱性痙攣/てんかん重積        

 【治療】重積であれば治療

ドルミカム

ダイアップ...ジアゼパム座薬として発熱時投与。0.4~0.5mg/kg

ホストイン...痙攣予防。22.5mg/kg [BW 15kg→PHT 375mg/5mL+NS 15mL]

腸炎関連痙攣           

【身体所見】

2~3分程度の強直/間代発作を繰り返す

【治療】

カルバマゼピン細粒 [5mg/kg分1]

 

その他                                  

鎮痛薬

ブルフェン(NSAIDs)

ヒスタミン

H1R拮抗薬 ザイザル錠/シロップ (眠気などの副作用が少ない)

      ポララミンは低出生体重児・新生児には禁忌

H2R拮抗薬 ガスター

抗菌薬

第1世代セフェム

 CEZ注 20~40mg/kg分2 [BW 26kg→CEZ 1g+注射用蒸留水10mL]

 セファレキシン

第3世代セフェム

 クラフォラン(CTX注) 肺炎球菌、インフルエンザ菌大腸菌など

  小児50~100mg/kg分3, 重症感染症では150mg/kg

 ビクシリン(ABPC注) MSSA、腸球菌も(クラフォランより広域)

  小児100~200mg/kg分3~4

ST合剤→血流感染(-)、重症でないブドウ球菌感染に。